
伊勢湾のサワラキャスティングで、避けて通れないのが「サワラカッター」です。
せっかくサワラが掛かったのに、突然フッと軽くなる。
回収してみたら、リーダーがきれいに切られている。
あるいは、ヒットする前にルアーごと持っていかれる。
サワラの鋭い歯によるラインブレイクは、サワラキャスティングでは珍しくありません。
では、リーダーを太くすれば絶対に切られないのでしょうか?
結論から言うと、そう単純ではありません。
僕は伊勢湾のサワラキャスティングでは、まずフロロ30lb前後を基準にして、切られ方や状況を見ながら35〜40lbへ上げる考え方が使いやすいと思っています。
今回は、リーダーの号数・長さ・ワイヤーの必要性について、実戦目線でまとめます。
伊勢湾サワラキャスティングのリーダーは何号?

まず基準を決めるなら、
30lb(約8号)
からスタートするのが分かりやすいです。
僕の場合、伊勢湾サワラキャスティングのPEは1.5号を基本にしています。
この組み合わせなら、
PE1.5号+フロロ30lb
が一つの基準になります。
サワラキャスティングでは30〜40lb程度のリーダーが一般的な範囲とされており、伊勢湾の船長インタビューでも30lb程度を標準とする例があります。
ただし、30lbなら絶対に切れないという意味ではありません。
サワラの歯がリーダーに深く当たれば、30lbでも普通に切られます。
そこで重要になるのが「切られたから、すぐに極太にする」という考え方ではなく、どのように切られたのかを見ることです。
リーダーの号数はこう使い分ける

僕なら、ざっくり以下のように考えます。
リーダー
目安
使い方
25lb
約7号
飛距離・ルアーの動きを優先したい場合
30lb
約8号
基本・まず試したい設定
35lb
約9号
サワラカッターが増えてきた場合
40lb
約10号
歯による傷が多い・大型が多い場合
50lb以上
約12号〜
特殊な状況・強度優先
基本は30〜40lbの範囲で考えれば十分でしょう。(つりはる)
個人的には、最初から50〜60lbなどの極太リーダーを使うより、
30lb → 35lb → 40lb
と状況に合わせて上げていくほうが扱いやすいと思います。
太くすれば当然安心感は増しますが、キャスト時の扱いやルアーの動きなどとのバランスも考える必要があります。
30lbでも切られるのはなぜ?

ここがサワラカッター対策で一番重要です。
サワラの歯は非常に鋭いため、リーダーの強度だけでなく、歯がどの位置に当たったかが大きく関係します。
例えば、サワラがルアーを後ろから追ってきて食った場合。
ルアーの近くに歯が入れば、リーダーに直接ダメージが入ります。
この状態では、30lbを40lbに変えたからといって完全に安心できるわけではありません。
むしろ重要なのが、
「毎回リーダーの先端を確認する」
ことです。
サワラを掛けた後やバイトがあった後は、リーダーを指でなぞってみます。
表面がザラザラしている。
白く擦れている。
一部が細くなっている。
このような状態なら、そのまま投げ続けないほうがいいです。
傷んだ部分をカットして、スナップを結び直します。
サワラの歯が当たったリーダーは、次の一匹であっさり切れることがあります。
「切られたら太くする」だけではダメ

例えば30lbで1回切られたとします。
そこで、
「じゃあ40lbにしよう」
というのも一つの方法です。
ただ、僕ならまず切れ方を確認します。
① リーダーの先端付近がスパッと切れている
これはサワラの歯による可能性が高いです。
何度も同じように切られるなら、35〜40lbへ上げることを検討します。
② リーダーがザラザラになっている
歯が何度も当たっている可能性があります。
傷んだ部分をカットして結び直します。
それでも頻発するなら、リーダーを太くするか、先端だけワイヤーにする方法があります。
③ かなり上の部分まで傷が入っている
この場合はリーダーの長さも見直します。
サワラとのファイト中に魚が反転したり、リーダーの広い範囲に歯が当たるような状況では、単純に先端だけを強化しても十分ではありません。
リーダーの長さはどれくらい?

キャスティングなら、まず1〜2m程度を基準に考えると扱いやすいでしょう。
短すぎると魚とのやり取りでリーダー部分を十分確保できません。
一方で、長すぎるとキャスト時にガイドへ入りやすくなり、扱いにくくなります。
特に船からサワラを狙う場合は、キャスト回数が非常に多くなります。
だから僕は、
「長ければ長いほど安心」ではなく、必要十分な長さ
で考えるのがおすすめです。
30lb前後を基準にして、1〜2m程度。
そこから自分のロッドやノット、キャスト方法に合わせて調整すればいいでしょう。
ワイヤーリーダーは必要?

ここは意見が分かれるところです。
結論としては、
僕は最初からワイヤーを入れる必要はないと思います。
まずはフロロリーダーで始めます。
理由は単純で、ワイヤーを入れるとルアーの動きや魚の反応に影響する可能性があるからです。
実際、伊勢湾のサワラキャスティングについて船長が「ワイヤーは食わなくなるので使わない」という考えを示している例もあります。
一方で、最近のサワラキャスティングでは、フロロを太くしても歯切れが続く場合に、先端へ短いワイヤーを追加する方法も紹介されています。
つまり、
ワイヤーは「基本装備」ではなく「切られる状況への対策」
と考えるのが分かりやすいと思います。
ワイヤーを使うなら短く

もしワイヤーを入れるなら、長くしすぎないほうが扱いやすいでしょう。
例えば、
フロロ30〜40lb ↓ 短いワイヤー ↓ スナップ ↓ ルアー
という構成です。
目安としては、まず10cm程度の短いワイヤーから。
それでもワイヤーより上のフロロまで傷が入るようなら、長さを増やすことを検討します。
ワイヤーを20cm程度にする考え方もありますが、長くすればするほど良いというわけではありません。
ブレードジグとミノーで考え方を変える

伊勢湾の秋サワラでは、ブレードジグを使う機会が多くなります。
僕ならここでも少し考え方を変えます。
ブレードジグ
秋の伊勢湾では、
ボトムまで落とす → 高速巻き
という釣り方をすることがあります。
この場合、ルアーを高速で巻いている途中にサワラが下から食い上げてくることもあります。
バイトの瞬間にリーダーが歯へ触れる可能性があるため、30lbで切られる状況が続くなら35〜40lbを試します。
ミノー
ミノーはルアーの動きが重要になります。
特にジャーキング系のミノーでは、リーダーを太くしすぎることで操作感が変わる可能性があります。
そのため、
「切られないように、とにかく太くする」
よりも、
「必要な強度を確保しながら、ルアーをきちんと動かせる太さにする」
という考え方がいいでしょう。
サワラカッターを完全になくすことはできない

ここは割り切りも必要です。
サワラを狙っている以上、リーダーをどれだけ太くしても、絶対に切られない設定はありません。
むしろ重要なのは、
切られる確率を下げながら、ルアーの動きやキャスト性能を維持すること。
そして、傷んだリーダーを早めに交換することです。
「40lbだから大丈夫」と思って傷んだリーダーを使い続けるほうが危険です。
僕なら伊勢湾ではこの設定から始める

僕が伊勢湾のサワラキャスティングをするなら、まずはこの設定です。
PE1.5号 ↓ フロロ30lb前後 ↓ 1〜2m程度 ↓ スナップ ↓ ブレードジグ・ミノー
まずこれで釣ります。
そして、
30lbで問題なし ↓ 傷が増えてきた ↓ 35lbへ ↓ それでも切られる ↓ 40lbへ ↓ それでも歯切れが続く ↓ 短いワイヤーを検討
という順番です。
いきなり極太リーダー+長いワイヤーにするより、このほうが状況に合わせやすいと思います。
まとめ

伊勢湾サワラキャスティングのサワラカッター対策は、単純に「一番太いリーダーを使う」という話ではありません。
基本は、
・PE1.5号なら30lb前後からスタート ・切られる状況では35〜40lbへ ・リーダーは1〜2m程度を基準 ・バイト後は必ず先端を確認 ・傷があれば早めに結び直す ・ワイヤーは基本ではなく、切られる時の対策として使う ・ワイヤーを入れる場合も、まずは短めから
という考え方で十分対応できます。
特に大事なのは、「サワラを掛けた後」だけではなく「バイトがあった後」にリーダーを確認すること。
せっかくのチャンスでルアーごと持っていかれないためにも、毎投とは言わなくても、アタリや魚を掛けた後にはリーダーをチェックする癖をつけておきたいところです。
サワラは釣れている時ほど、手返しを優先してリーダー確認を忘れがちです。
だからこそ、ちょっとした確認がルアーロストを減らしてくれます。
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